お座敷一間

上京してきてX年目の社会人が、少しずつ手の届く自分の一間を広げていきたいブログ

28本映画レビュー 2021年分

 

今年は28本でした。

イカゲーム見ちゃったりラジオにはまったり、子供が全然夜寝つかなくて見れなかったりな1年でしたが、firmarksで記録してたので振り返っていこうと思います。

ランキング上位から10個ずつくらいまとめてみてみます。

 

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1位 シンドラーのリスト        4.8
2位 Stand by Me        4.5
3位 レナードの朝        4.4
4位 戦場のピアニスト        4.2
5位 スパイダーマン:スパイダーバース        4.2

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上位3本全部1990年以前のやつですね。30年前の映画・・・。
古いのにすごい!という気持ちは一切ないことを考えると、面白さの大トロのとこはもう食いつくされてんだろうなぁと思いますね。視覚効果なんて慣れの限界ありますし。

あと自分でも意外だったけどノンフィクション系多いですね。事実は小説よりも奇なり、に驚いたのは結構新鮮でした。特に戦争系はあまりこれまで見てこなかったので、何が起きたのかに関心を持って関連を辿れたのはかなり体験としても経験としてもよかったな。

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6 位    ジョーカー        4.1
7 位    エリンブロコビッチ        4
8 位    トゥモロー・ウォー        4
9 位    サイコ・ゴアマン        4
10 位    Fukushima 50        4
11 位    ジョジョ・ラビット        3.9
12 位    エヴァンゲリヲン 序        3.7
13 位    浅草キッド        3.7
14 位    ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス        3.6
15 位    ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー        3.5

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地味に「こどもと一緒に映画を見る」をいくつかやってみていて、スパイダーバースとガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは3歳児と見ました。案外集中してみてくれていたし、キャラクターがコミカルだったので気に行ってたようです。下ネタの解説する羽目になったらつらいので、そこだけは回避できそうなタイトルがいいなと思ってます。血は避けたかったがむずかったな・・・。人情ものなんてこどもにしたらつまんないだろうしな・・・という結構チョイスが難しいとこではありますね。

Fukushima50とエリンブロコビッチは電力会社というインフラを、責任感の砦として描くのと、巨悪として描くのとで結構対照的。この辺はいろいろ電力業界というかエネルギーに関心がある方はぜひ見てよいと思います。おすすめ。

あとホカホカなとこでいうと浅草キッドはよかったです。見せ場をシンプルにしてる分、振り返っても印象の強いつくりになってますね。もっと上げてもいいな。強いです。

 

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16位    飛んで埼玉        3.5
17位    ミッドサマー        3
18位    ロックダウン        2.5
19位    三島由紀夫VS東大全共闘50年目の真実        2.5
20位    記憶にございません        2.1
21位    シャイニング        2.1
22位    犬鳴村         2.1
23位    ヘレデタリー        2.1
24位    ペンギン・ハイウェイ        1.9
25位    アズミ・ハルコは行方不明        1.5

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ミッドサマーとヘレデタリー、アリ・アスター作品ですね。
ゴアホラーと呼ばれるグロが結構強烈で、人に薦めにくい!と思って評価低めにした覚え。ただ語るところは非常に多く、もっと上げてもよかったか?とは思います。意外と全体主義へのアンチテーゼとか語られると、気になっちゃう。

シャイニングは有名な割に感はあったな・・・ジャックニコルソンはマジですごいし、画の力もすごいんだけどホラーとしての足腰が弱い印象。その辺は原作者の訴えにもあるのであれだけど・・・犬鳴村もそんなにですね。。

ラージャンルがあんまり好きじゃないのは、説明をすっ飛ばす形で超常現象が起きちゃうもんで、見て納得感がないんですよね・・・それでいうとミッドサマーはちゃんと地に足の着いた狂気だったのでやっぱ一つ抜けてるとは思います。

あと邦画も全体的に低めだな・・・。どうしてもストーリーのノイズを強く感じることが多いんですよね・・・。なんでこんな脚本なんだっけって気になるみたいな。

 

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26位    ビーチシャーク        1.4
27位    デッドプール2        1.3
28位    ランドシャーク        1.3

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この並びにデッドプール入るの我ながらひどいな・・・。でもデッドプールに期待してた爽快感が全然なかったんですよね・・・。1見てくれマジで。

サメ映画は手を付けられてよかったです。なんでここまでして映画作ろうと思ったの。その予算あったらもっとほかのことできたでしょっていう・・・。

 

 

 

振り返ってみると案外こどもともいろいろ楽しめたし、戦争ものもサメものも、エネルギーものもちゃんと触れたので総括してかなり良い映画の1年だった感ありますね。

来年も見よう。スターウォーズとかちゃんとみるとかもやりたいし。こどもとの映画もチャレンジしていきたいですね。

セルフプロフェッショナル dejipei編 ~他人の仕事の流儀を勝手に語る~

せっかくなのでもう1本、友人をインタビューして職務経歴をセルフプロフェッショナルしてみた。

 

 

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某所。

ランニングを終えた彼が帰ってきた。
「やせようと思ってるんですよね。ラジオを聞く時間にもちょうどよくて。」

 

会計士試験を終えた彼の顔は晴れやかだ。
30歳でもう一度受験するという道を選び、2年一切の遊びを断ってきた。

今まで読んだことのなかった漫画を読んでいるという。
ハンターハンター面白いですよ。やっと最新刊まで読みました。」

 

そんな彼に、仕事の流儀を聞いた。

 

ーー 仕事の経歴についてお話しください。

物流会社で経理を2年担当しました。支店の多くある大企業だったため、複数の支店からの経理情報を、一般職12名のチームと一緒にとりまとめ、公認会計士とのやりとりを行いました。その後配置転換で4年、財務を担当。金融系の子会社の債権譲渡処理、資産運用のための定期預金預け入れなど、銀行との折衝に携わりました。

現在は公認会計士資格を取るため、2年の受験期間を終えたところです。

 

ーー あなたの強みや長所は何ですか?

目的に対して最大の学習ができることです。海外で働きたい思いがあったので、語学留学に行ったり、会計士試験を受ける前は休みなく毎日12時間勉強していました。

 

ーーそれをどう仕事に活かすことができていますか?

仕事をしながら簿記2級の資格を取るなど、常に自分の仕事の効果を最大化できるよう学習してきました。業務の理解が大きく進み、社内でのコミュニケーションを円滑にすることができました。

 

ーー あなたの弱点や短所はどこですか?

決算業務は一部しか携わっておらず、まだまだ経理業務・財務業務の実務はとても広く深いものだと自認しています。

 

ーー仕事上で、それをどう克服・リカバリーしてきましたか?

実務経験を経たうえで会計士試験を学びなおせたことは、大きな財産となりました。いまではもっと実際の業務で、学んだことを生かしたいと考えています。

 

ーー仕事で一番がんばったことは何ですか?

会計システムの移管の際に、2か月の時間をかけてマニュアル整備と、ベンダーとの仕様調整を行い、12名の一般職員が円滑に業務できるようにしました。

 

ーーあなたはどんな人物だと評価されていましたか?

行動力があるといわれることが多いです。海外勤務をしたいと感じてインドに半年間英語を学びに行ったり、会計士試験を学びなおすというのも驚かれました。

 

 

彼はまじめだ。

壁を感じるたびに、一つ一つ、それを穿つ努力をしている。

 

彼の前に壁の大小は関係ない。

彼は今日も1枚1枚、壁を打ち抜いていくことだろう。

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友人なら第三者視点でエピソードをディレクションできるし、良い。

案外このフォーマットは使えるかもしれない。

セルフプロフェッショナル ~仕事の流儀を自分に語らせる~

30も少し過ぎると、仕事や転職の折を考えることが多い。
かといって職務経歴書を作るのも一苦労だし、面接対策なんてものめちゃくちゃ苦手である。

 

※ちなみに今日読んだ本は、トップセールスマンは別に転職活動しない。なぜなら常に働き口があるからだって書いてあってちょっと凹んだ。

 

一方で、私の好きなTVプロデューサー、佐久間Pも言ってた。

「君が君の人生のプロデューサーだってことにそろそろ気づいたほうがいい」

そうなのよ。自分の人生のプロデューサーでディレクターは自分しかいないんですよね・・・。と改めて思い、自分の人生に密着取材が入るとか、エピソードトークが番組で使われるとか、という想像を膨らましてみることを思いついた。質問内容は「中途面接 質問」でググって拾い集めました。

 

 

ーー都内某所。

apapattiは呼び出された会議室で座っていた。
我々が部屋に入ると、イヤホンを外してはにかんだ。

「最近ラジオ聞いてるんですよね。佐久間さんのオールナイトニッポン、いいですよね。」

そんな彼に我々はインタビューを申し入れた。30代の転職の流動性を高めるため、いわゆる転職面接のフォーマットで質疑を行い、それらをオープンソースしていく取り組みだ。いわゆる転職サイトへの登録で十分叶う機能ではあるが、アウトプットの機会を介することでより多くの情報を整理できる。

 

ーー 仕事の経歴についてお話しください。

1社目は新卒で5年勤めました。1年目に一つの店舗を任され、3年目にはマネージャーとして、20名の部下を持ち、商材の売上で年間予算6億円の管理を行う立場でした。

その後、学生時代に活動していたNGOの先輩の紹介で現職に転職。ベンチャー企業の個人向けの比較サイトの法人部門の立ち上げにジョインしました。2人から始めたチームを2年間で11名チームへスケールさせ、手数料の売上規模を300%まで引き上げました(1億円→3億円)。


ーーどのような働き方をしていましたか?

管理寄りのプレイングマネージャーというイメージでしょうか。後半かなり多く異動があったのですが、ほぼ立ち上げのセクションで、自分でやってはドキュメントを作り、後進の方がスケールさせやすいようにグラウンド整備してることが多かったですね。直近では6名程度のスタッフがいるセクションのROIが悪いからと、管掌事業部の移設と一緒に呼び戻されて、2名で回せる体制に業務を整理しています。作業の7割をカットし、どこにリソースを投入するのが最適かの再構成が中心です。開始3か月で、移設前のおおよそ売上は7割程度まで戻せています。

 

ーー あなたの強みや長所は何ですか?

スケールに強いことかと思います。急激にスケールしていくベンチャー2社双方で、日々新たなメンバーのジョインと離職ある中でチームパフォーマンスを下げないためには、誰でもアクセスできるナレッジの整理と、質問しやすい環境の整備が死活問題でした。

また、僕自身も異動に伴って日々業務領域が変わる中で、多様な部署で多様な職種の方に質問しまくる立場でもあったので、後進が困らないようにせねばと必要なこと不要なことを整理して発信する仕事は強いと思います。また、知らないことを恥じるより好奇心が勝ってるようなので、あまりストレスを感じることもないです。

 

ーーそれをどう仕事に活かすことができていますか?

チームメンバーの離職がほとんどなかったので、ある程度はそこに寄与していたのかなと思います。また、業務の標準化をすすめ、業務精度を定量的に評価できるよう努めたことで、メンバーの評価などもある程度客観性を担保する仕組みを作れたかなと思います。


ーー あなたの弱点や短所はどこですか?

何かを生み出すことは苦手です。トップの強いベンチャーで、ビジネスモデルなどに感銘を受けて入社してることもあり、新規事業を作る、などは方針を作ったり絵をかいたりはできないと思います。また、大きな成果を得やすいとは思うのですが、接待などを伴うようなアカウントセールスは苦手です。量をこなして精度を上げていく経験のほうが多く、逆転満塁ホームラン、みたいな劇的な仕事はあまりできないかなと。


ーー仕事上で、それをどう克服・リカバリーしてきましたか?

そこはできる方に任せて、チーム力を高めることに注力することですかね。やりたいことがあればそこに仕事は生まれるので、どうすれば最大効率が出るか、を考えるのが重要だと思います。


ーー仕事で一番がんばったことは何ですか?

誰でも一定のパフォーマンスができるようになるための研修体制構築と、評価の公平性を担保するための活動数の定量化ですかね。研修ロードマップを作って新人にインプットする内容をまとめ、その後は顧客管理サービスから、例えば電話やメールの営業活動の数的に引っ張ってこれるようにして、営業成果の不足部分を把握し、フィードバックを行ってきました。結果として継続的に売上の数字を作り続けることができ、異動してなおその仕組みが生きている点はやってよかったなと思います。

 

ーーあなたはどんな人物だと評価されていましたか?

場にいてほしい人物だといわれることが多いと思います。リモートが続く中で社内交流の企画をする際にモデレータを複数人から依頼されたり、会社全体のオンボーディング制度の整理の中で引き受けた、超初心者向け勉強会のスピーカーを2年ほどつとめています。

 

 

・・・ということで自分の経歴に一本ストーリーを作ってみることに成功した。盛ってこそいないけどかなり見せ方はよくなった気がする。キャラクターの一貫性として自分が意識してるものが出せてるかな・・・。

見れば見るほどベンチャーに後から入る人気質なんだなと感じますね・・・。

 

経歴の書き方や、PRポイントの推敲などあればどしどしご意見いただけると幸いです。

 

あとあなたもセルフプロフェッショナルしてみてね。

【映画】サイコ・ゴアマン ★4.0

※ネタバレあります

 

 

うしおととら…?と思ったら全然違いました

登場人物全員イカれてて、全編総ツッコミまちな映画。冒頭の出会いがある種のピークではあるものの、そのまま突っ走ってゴールまで行ってしまう。

ミミがすごすぎる。主人公の女の子。
私が一番全員黙れってあの歌何???クオリティはやたら高くてすごいんたけど…
なんかイカれぶりがわざとらしくないのすごいよね。マジのああいう性格なの?って思われるくらいですね。
このハートの強さに人間ってなるの?
死が脅しにならないのすごくない?

あとめちゃくちゃこの怪獣衣装でゴリゴリの血塗れのゴアアクションするの大変だったろうな…スーツの直しとかどうしたんだろうね…全部一発どりなのかな…

ストーリーライン的には意外と義理人情においてロジックが通ってて…

いや、ぶっ飛んでただけか。のうみそに変身させられた友達いたけどみんなそれ受け入れてたから気にならなかっただけか?

いや一方で、最後の決戦は掟とか誇りを盾にクレイジーボールで決戦したり愛を知ったからお前は殺さないとかなったり、意外となんというか、約束は守るみたいな変な義理はある。
ちゃんと謝って。謝罪を認めます、じゃ殺して。って流れも今考えたらすごいな。

ダメ親父がダメすぎるんだけど、ちゃんと一貫してダメなんだよな。例えば?って聞かれたら何も答えないっていうダメさとか、まず俺を助けてくれ的なダメさとか、ダメでした。

一番凄かったのはアレか。ミミが十字架ぶっ壊した時か。ちょっと流石にびっくりした。バッてグラサン出す時の切れ味すごすぎて場面の転換にマジで置いてかれたんだけど、神なんて信じない、私のことは私が決める、指図なんか受けないっていうのを示すためだけにあのシーンいれてるわけですよね。だって今まで十字架掲げる部屋があるわけないもんね??親父の部屋とかなのかな。

日本で言ったら仏壇壊して先祖なんか知るかバーカっていうくらいの罰当たり加減なわけでしょ?今んとこ見たことないな…。

異形のクリーチャーサイドがみんな仲良しで、1人だけ自らを神の使いとする奴が強いってのもなんかのメタっぽいんですけど、これなんだろう。

ある種の自由さ、自由を勝ち取るための闘争と意志、自由が生み出す不自由さ(PGも自由のために闘ってたのにあっさり裏切られてたりとか)、意思を通す理不尽さ、バキバキに描かれてました。

人にはすすめづらいが、単なるb級娯楽映画とくくるにはスケールがでかく、ちゃんと細部に至るまで特撮として描かれきっているいるので、十分に良作!!

管理者として1万時間素振りしたんじゃないかな

なにごともプロになるのに1万時間かかるみたいな話がある。

 

なんか10年って言ったり3年って言ったりどっちだよって思ってたら、1日3時間の副業で10年、無休で9時間がっつりやって3年という計算だった。なるほど。

 

前職現職合わせて管理職だったころを数えてみれば、1万時間くらいたっているような気がする。(3年+2年*10時間くらい)

 

新任上司とそりが合わないなどなどの事情により、久々に管理職を離れたのだが、おかげで差分を比較することができてよかったなぁと思っている。

 

  • 意思決定をしてくれる人が上司であれば、「情報判断要素」を整えることが仕事の要訣となる。
  • 大体の問題は「問が明確に立っていない」ことなので、ちゃんと解決のためのリソースを手当てできる人に話を持っていけば解決できる。
  • 管理者の仕事は自分の決裁権を行使すること、と捉えれば動きやすい。上も動きやすくなる(はず)。

 

などなど自分がそうしてほしかったなぁってことを振り返りながら進めることができている(気がしている)。

 

管理職でない側をやればやるほどわかるのは、「問題の解決を決裁者じゃない人に求める人がやたら多い」ってところである。

 

かつて自分がそうだった時、管理者というのは、部下の課題を解決する環境整備が仕事だと思っていた。

でもそうでない立場になって、課題やタスクを整理しながら思うのは、「全然部下の課題、管理者の責任じゃねぇなこれ」みたいなのがいっぱいあるってことだ。この話上司にもっていっても何の決裁権もないのでは?みたいな話がたらいまわされてくることが多すぎる。(まあそういう部署にいるってだけなんだけど)

 

1万時間素振りしたおかげで、仕事とはなんじゃいというのがだいぶ見えるようになった気がする。出世し続けられた人もいるのだろうけど、寄り道してみてよかったなというのが率直な感想。

 

YOASOBIの夜に駆ける コレ、すごすぎないですか。

昨今ヨアソビ、ずとまよといったバンドが流行ってるという。
というのをマツコ会議で見た。(まあ地上波で特集されるくらいだから、相当レイトなアダプターなんだとは思う)

 

マツコが述べていた(マツコって呼び捨てでいいのかな…適切な敬称がわからない…)とおり、どこか懐かしさを感じる。なんだろう。どっから来るんだろコレ。
ベースがゴリゴリしていて聞いてて気持ちがいい。声質はいずれもしっとりとまた、ぴったりと耳につかず離れずいる女性ボーカル。

僕が音楽について語れることなんて多くはないのだけど、歌詞をみてびっくりした。
ティーンズ、これに共感してるの。めっちゃすごいと思う。

 

もう嫌だって疲れたんだって
がむしゃらに差し伸べた僕の手を振り払う君
もう嫌だって疲れたよなんて
本当は僕も言いたいんだ

 

舞台は僕と君、夕暮れ時、フェンス越し。
青春というのにはなんとも大人びている。

 歌詞の中には「僕」と「君」しかおらず、男女、という書き方をしていない。
きっとポリティカルコレクトネスのバランス感なんてのはとっくにスタンダートなんだろう。


「僕」と「君」は全く同じことを考えていてもおかしくない。

「もう嫌だ」なんて思うとき、相手だってそう思ってるかもしれない。
嫌だと思う加害者と嫌だと思われる被害者、これは常に両面あり、いつだって入れ替わりうる。

コミュニケーションの肝は常にブーメランを放っていることに自覚的になることだ、とようやく理解したみそじのおじさんから見ると、この歌詞はキャッチーなポップさと裏腹にめちゃくちゃ鋭角な本質をえぐっているように見える。

失恋しちゃうかも・・・なんて思う女子高生がこの歌聞いて、

「本当は私も嫌だって疲れたよなんて言いたいんだ…」ってなって救いはあるのか。

変わらない日々に泣いていた僕を
君は優しく終わりへと誘う
沈むように溶けてゆくように
染み付いた霧が晴れる

あるのか?…いや、ないのだこれが。
歌詞では最後、「終わり」が救いとなっている。

 

これがまたすごい。

青春なんてすいた惚れたの繰り返しが醍醐味でしょ、
みたいな浅いおじさんの恋愛観を喝破されてしまった。

違うのだ。今、この歌に共感するような世代の若人は、
合意形成があればその結果に殉じることが誠意だと気づいている。

 

世にある「一見正しそうなこと」が「どうやらそうではなかったこと」は、SNSという同時全方位的な意見発信の可視化によって看破されてしまった。

だからこそ、目の前の人との合意形成がすべてだと、この歌は語っているのだと思う。

 

繋いだ手を離さないでよ
二人今、夜に駆け出していく

 

関係性がすべてではない。
終わろうが何だろうが。
今、二人で手をつないでること駆けることをお互いが望んでいることが価値なのだと。

 

テキストコミュニケーションがどんどん暮らしの中心にくるにしたがって、
放った言葉はすぐ自分の手元に戻ってくるようになった。

押した分だけ押し返される、そんなコミュニケーションの力学を感じる。

そんな僕がやっと理解できて来たことは、もう若者の間ではデファクトスタンダードだよっつってガツンと殴りかかられたような、そんな歌詞の濃度。

 

もしかして未来は明るいのかもしれない。

そこに僕が淘汰されずにいられるかはわからないけど。

【最強デッキ】家電編

いろいろと家電の導入をなんだかんだで進めている。

〇1.食洗器
〇2.ルンバ
〇3.ネイチャーレモ

家電による家事タスクの自動化というのはなかなか評価が難しい。

削減されたタスクの定量化が難しいこと
=対費用効果が表現できない

ことが要因だと思う。

「家事がどれくらい大変か」

「どこまでならコストをかけてもいいか」

この点において、家庭内の合意形成をするのは結構難しい。

 

なので、伝聞や口コミなど、共通して信頼できるという情報ソースがあることが重要だったりするのだけど、それはまた別の話として。

 

〇1.ルンバ

こいつは相当良い。書いた通り、定量的な対費用効果を表現することは難しいのだが、とにかく、「なんもしてなくても抜け毛とかが落ちてない」状態になるのである。

これがめちゃくちゃでかい。なんとなく床にゴロンとなってみて、あーそろそろ掃除しなきゃなとか、なんかざらついてんな、というのが極端に減る。

 

子育てとは結構相性が良くて、「床にものが落ちてない状態の確保」が双方にとって有益だからだ。細長いポテトのおもちゃを誤嚥して停止するルンバ。携帯の充電ケーブルを巻き込んで停止するルンバ。彼にとって危ないものは大体子供にとっても危ない。

なので、床にものが少ない(子どもが手を出しにくい位置)ご家庭にはうってつけというわけである。

ただ無茶苦茶高いので、評価は難しい…。(うちはもらった)


〇2.食洗器

これもそうで、「何もしなくても皿がきれいになってる」というものである。
こっちはより難しくて、あらく汚れを落とすだの、お行儀よく食器を並べるだのでそこそこ手間がかかる。入れ方が悪くて汚れ落ちが悪い、なんてこともある。難しい。

洗い物って動画コンテンツとかとは相性が良くて、しながらなんかできたりするので個人的にはそこまで苦手意識が少なかったこともある。

ただ、確実にない状態には戻れないな…と思う。
なんせこどもは手がフリーな状態でない限り相手ができないので、とりあえず自動でやってくれるというのはでかい。

 

〇3.ネイチャーレモ

これめちゃくちゃすごい。何かというと、「リモコン機能を集約して、アプリで操作できるようにする」ものである。

スマートスピーカーとかの一歩先、これが欲しかったんだよな、というものである。

具体的に言うと、あらゆるリモコンの電波を記録して、一つの端末から飛ばすことができるようになる。その端末の操作はアプリで完結する。

 

なので、クーラーも部屋の電気もテレビも、リモコンが存在するものはすべて携帯で最低限の機能を賄えるようになるということである。

 

・屋外から操作できる

・携帯さえあればリモコンが不要になる

 

これ、すごくないですか?
スマートスピーカーの、なんか接続とかめんどくさそう・・・とか、端末側が対応してるかわからんな・・・とか、そういうのすっ飛ばして、「リモコンがあるかないか」だけで導入要否が判定できるのが偉い。

 

ただ、対応できるメーカーかどうか、は地味に大事っぽく、コーナンブランドの照明は取り扱いメーカーになく、独自設定(利用自体はできる)になるのだが、なんかやや反応が悪い。うーん。難しい。

 

 

まとめると、子供ができると家電の価値は相対的にあがるってことですね。

なんか誰かがもう何百回と書き倒したであろう結論になってしまった。