お座敷一間

上京してきてX年目の社会人が、少しずつ手の届く自分の一間を広げていきたいブログ

【洋画】グッドウィルハンティング

これは良かった。

 
バイトの子がなんと哲学科出身で案外インドアな話が行けそうだったので、映画の話を振ってみたところ。こちらをオススメされた。
 
ディカプリオ様とマットデイモンの違いが分かってないレベル(というかディカプリオ主演だと思ってた)だったんだけど、これは良かった。
 
以下ネタバレまくり
 

お前は頭の中だけで本当のことは何も知らない

天才役のマットデイモンは、なんでも知っていた。歴史だって経済学だって、女を口説くジョークだって、本で読んだことはなんでも。
 
議論ってのは自分で考えたことをぶつけることだろう?本で読んだ誰かの知識を受け売りにしてどうする?と、インテリにもケンカをふっかけ、肉体労働で日銭を稼ぎ、チンピラ仲間と酒を飲んで暮らす。
そんな中、スカイラーという女性に出会う。
 
警官にケンカをふっかけて刑務所行きになりそうなところを、超難問数学を軽々と解いた才能を見初められ、数学教授のもとに行くことになった。
 
数学教授からは、数学を解くこと。メンタルケアを受けることを条件にだされる。
 
 

スカイラー

可愛くないんです。女優さん。すごい普通。それが良かった。
 
マットデイモンは孤児で、嘘ばかりつくんですよね。何でも本で読んで知ってるから、それを基にした話で煙に巻いて自分の本当の話をしない。
 
そんな中、スカイラーがあなたはウソばかり、本当のことを教えてよと詰め寄る。
 
最初は本当にケンカなんですよ。ただ言ってくれない不満をぶつけてるだけというか。マットデイモンも面倒くさそうに適当に答えてるだけ。
でも、兄弟がいるのはウソだというのを看破したあたりからお互いの激情が出始めます。
 
そうさウソさ!俺は孤児だ!腹の傷だって手術じゃない。刺されたんだ!
知りたくなかっただろう!?
 
それでもいいの。知りたいの。
愛しているの。
愛していないと言ってよ。そうすれば二度と会わないわ。
 
…愛してないよ。
 
 
このあとめっちゃマットデイモン凹むんです。そして、スカイラーは一人コロンビアに行ってしまう。
 
 

ショーン

 
このロビン・ウィリアムズがまた良かったんですよ。表情に滲み出てる愛情がすごい。
最初はマットデイモンとケンカするんですけどね。ずっとケンカしてるんですけど。
 
お前は何がしたい?
そんな問いかけにも答えられないんだろう。
 
立て板に水のようにあらゆることを話していたマットデイモンも、煙に巻くことができなくなって黙る。
 
 
これらの積み重ねのあとに、スカイラーとのケンカ。
そしてショーンにこのことを話すんですよね。
 
 
君は何も悪くない。
 
と、何度も繰り返し言うショーン。
 
 
 
最初はそんなことはない、やめろ!お前だって本当はそうおもってないんだろう!
と抗うマット。
でも10回目。彼は泣き出す。
僕にもわからないんだよ...
 
これすごいシーンだよな。
本当は自分も自分のやりたいことがわからないんだって向き合うシーン。
天才だからこそ、何もかもわかっていたはずなのに。
自分の意思というものがどこにあるのか、わかっていなかったということから逃げていたのに。
 
ショーンが抱きしめるんですよ。超カッコイイ。
 
 
ラストもいいんですよ。
女を見極めに行く。というセリフがここで。
 
男同士の友情も結構語られていましたが、あんまりそこはきにならなかったな。笑