お座敷一間

上京してきてX年目の社会人が、少しずつ手の届く自分の一間を広げていきたいブログ

【邦画】インザヒーロー

唐沢寿明かっこいい…
福士蒼汰ウザいけど面白いほど改心してきよるわ…

なんというか唐沢寿明の為に作られた映画だな、という感じでした。

あと夢を叶えるゾウの水野さんが脚本に関わってるんだってね。後から知りました。水野さんの「ウケるブログ」はめちゃ面白いのでオススメです。

ただポジティブに物事を変換していこう!物事の捉え方は自分次第だ!みたいなメッセージが軽々しく跋扈する中、彼の語りは色んなユーモアとユニークさに溢れていて、何より実践を伴ってるので面白いです。

ウケるブログはさておき。

テーマは面白かったです。
スーツアクターの話って初めて聞いたし、映画の中で映画を作る装置諸々がでてくるメタっぷりも個人的に好き。

不満点はたくさんありますのだな…

唐沢寿明の一人で汗飛び散らせながら練習してる尺とか、ニコニコしながら駆け抜けるシーンとか、感情表現としてはちょっと冗長かな、とか。唐沢寿明好きすぎでしょ。作ってる側が…という感じでした。削るとこはちゃんと削ろうぜ感。

明かされない点が多すぎる…

なんで嫁と別居してるのか?
離婚してるのか?その割には仲よさそうだけど…どういう関係なのこれ。

なんで福士蒼汰は親無しで兄弟養ってるの?というか血繋がってないよねどうみても…。

この辺は中核っぽいのになぜスルーしちゃったんだぜ…
一応小説版で補足あるんだとか。いや、なんであるものから必要なものを削っちゃうんだぜ…

とかいろいろ。

ワイヤー使わないCG使わない!
って言ってたシーンでガンガンワイヤーもCGも使われてて????ったなったり。

最後の監督の映画は監督のものだ!みたいなのもいるのか?

とかとか。なんとなく矛盾とかスルー設定が多くて、脚本的には入り込めないところも多々あり…ムムム。

あと福士蒼汰の成長が描かれてるところはなんかすっ飛ばしながら感もあったけど、最初の憎たらしさがすごかったので割とそこはギャップがでてよかった。

んだけど、ホントこれもいつのまにか唐沢寿明に食われてしまい、最後の最後で急に存在感がゼロに…
それならそれでもっと主役として唐沢寿明の離婚の話とか突っ込めばよかったのに…

あと最後エンドロール手前でタイトルのオマージュっぽくborn the hero かなんかでるんですけど、あれもなんだったのか…

いろいろ納得いかなかったけど、一緒に見た方は唐沢寿明かっこよかったのでオールオッケーとのこと。
うん。そりゃそうだ。