お座敷一間

上京してきて4年目の社会人が、少しずつ手の届く自分の一間を広げていきたいブログ

【洋画】バットマン三部作

めちゃめちゃよかった。
何が良いって善悪の定義が揺らぎ続けること。そしてバットマン自身それに振り回され、自分の本心と力に振り回されるリアルさ。

ヒース・レジャーのジョーカーももちろんよかったし、クリストファーノーランぽいどんでん返しもよかったし、ハンスジマーの音楽もその場の感情とか見えないものを表現していてよかったし。

邦画のようにっていうと悪いけど脚本に無駄がない。キチンと伏線として回収する丁寧な脚本。

ゴッサムシティという町にスケールを限定することで生まれる設定の説得力。ゴッサムシティだけで起こり続けるというのがなんとなく飲み込めない程度には弱い動機付けな気もするんだけど、世界破壊爆弾みたいなどっかできいたストーリーになるくらいなら、バットマンとその周りの人々というスケールに思い切ったのはよかったんだとおもう。


ゴッサムシティってのが人間みたいなもんだよね。街の擬人化。
貧乏になれば殺人をおかし、悪事を働き、マフィアが住まい。
豊かになれば気が緩み、より強大な悪の成長に気づかない。
病原体とかウィルスみたいなものが外部から入ってきて、コイツは破壊しなきゃいけないってドンパチする。

ラーズアルグールと娘はガンかもしれない。ジョーカーはエイズかもしれない。
そんな適当なメタファーはとりあえず置いといて。


予算をジャブジャブ使って作ったスーパースーツとスーパーカーを見せびらかして咎められ、彼自身何のために戦うのかがうやむやになったまま。
彼女が死ぬ。同志が裏切る。復讐に燃える。不殺を貫く。そして街の平和を守るため。あるいは同志と彼女の死を無駄にしないため。汚名をかぶって去る。

彼自身、彼女の死を無駄にしないことそのものが、目的になっていたのだろうか。そういう根底にある動機を、ただ漫然と並べるのではなく、バットマン本人も自覚してないようなレベルで行動に散りばめて劇にしてみせる。色々大義名分はあるのだ。街を守るとか、影の同盟の根絶とか。でもそれらは彼女のためだ。

そして最後にはその動機すら打ち砕く。
彼女の遺言が明かされる。

彼は一体どこへ向かっていくのか…?

と思ってたら爆弾抱えて自爆エンドかーい!とおもいきや生きてましたという王道展開。

最後アンハサウェイと二人で暮らしてたっぽいから新たにいい人見つけたよってことでええのかな。