【洋画】チョコレートドーナツ
同性愛と障碍児差別を描いた作品。
なんですけど、なんとなく話が綺麗すぎてストンとこないやつでした。
いろんなバックボーンぶっ飛ばしてる感じで、どこからそんなエネルギーがきてるのか?というドロドロした部分がさっぱりない。
あえてルディの過去は語らなかったというのは、わからなくもない。
ハッピーエンドが好きなマルコと、唄で過去を割愛したシーンと、語るまでもなく何かあったんだな、と匂わせるのもよかった。
でも、実際に彼氏は首になって、勤め先の悪意でマルコは奪われて、その悪意がどこから来たのかよくわからないし、法廷で同性愛を肯定することが悪影響であるといわれたのもよくわからない。
そのよくわからなさが差別というものなんだろうけど。
ただマルコが死んでみんなに手紙が送られて、悲しい気持ちになって、そこで終わって、彼らは悔い改めたんやろか。悔い改めるべきやったんやろか。
同性愛だから、障碍児だから、弱い。
それは何故なんだったんだろうか。
社会という大きな敵に立ち向かわなかったのは、一体何故なんだったんだろうか。
歌ってるルディは綺麗だったし、とても女性的だった。
弱いってなんだろう。
裁判に勝てないことは弱いってことなのか。
ストンとこなかった、というより知りたかったことが知れなかった、という感じ。