お座敷一間

上京してきてX年目の社会人が、少しずつ手の届く自分の一間を広げていきたいブログ

会社を3ヶ月前に辞めようとしたけど今尚働いている話

黙ってないで辞めようと思ってる理由は相談した方がいいよ


という話。
余りにも月並みですが、少なくとも僕は今割と前向きに働けています。

きっかけは都内から異動になる話。
新業態を始めるために、東京からでて立ち上げやってこい的な話だったんだけど。

その新業態によって得られるキャリアが僕にとって魅力的ではなく、そもそも今の仕事も何のノウハウもたまらないし、昇給他待遇も常にブラックボックスだし、この会社に勤め続けるメリットはないんではないか。と思い、これを期に辞めますと部長に伝えた。

伝えたとかかくと、部長と対面してシンとした雰囲気の中厳かにやったように聞こえるかもしれないけど、実際はそのアポとろうとして、電話でいいだろ言えよみたいな流れからもう辞めようと思ってます(裏声)みたいな感じだった。
向こうもまさか異動の断りどころかここで辞意宣言がでると思ってなかったのか、了解、といって電話を切った。

今考えたら辞めます→了解。ってなんだよ感あるけど、ハトが豆鉄砲打ち合ってるような状態になってしまったのだから仕方ない。弊社はスピード感を是とするのだ。きっと正しいはず。

しかも今回のオファー、直属の上司を抜いての話だったので一足とびに部長に話す結果になってしまい、頭を抱えた。
(部長も抱えたと思うが)

直属の上司に何て言おう…である。
とはいえ部長から話が回るのを待つのも変なことになりそう(実は部長からは僕の上司に言ってません→僕は辞める気です→いざ辞める段で一悶着)なのは嫌だったので、しのごの言わずにとりあえず電話。(ちなみに都内をうろつく仕事なもので、上司に会うのは翌日以降。)

すげーいろいろ逡巡したが事実以上のことは話せないので、異動の話は断りたい、断る理由を考えていたが、会社自体を続ける理由もなかったので辞めるつもりでいる(裏声)。みたいな感じであった。

ふーん。とりあえず顔合わせて話しよう。とのこと。

実はこの時転職活動に片足を突っ込んでおり、志望動機を考えるにあたって今の会社を退職する理由なども並行で考えてはいた。
正直に言うと、自分でもなんか弱いな、ただ今の職場から逃げ出したいだけだなというのはひしひしと感じていた。

それでも、職場の環境を一新するチャンスにかけてもいい。今より悪くなることはきっとない。という心持ちであった。
(きっとそんなことはない、下には下がある。という御意見も多数あるのだろうが。)

異動に関する嫌だ、仕事に関する嫌だ、は話してみたものの、半端な心持ちは早々に看破され、期待していることもあるし、何よりお前の肌感覚はこの会社の水に合っているはずだ。俺はそう見ている。
それに、あくまでベンチャーの志を持ってる会社なのだから、手を上げて何かを変えていくやつが評価されるのであって、それすらやらないで辞めるのか?と。

完全敗北であった。
仰る通りである。

そもそも待遇への不満もただ言ってるだけで見合うだけの仕事をしたのか、それをアピールすることはできなかった。

突かれたら反論できねーな、という薄々感づいてた弱みは全部突かれた感じである。

1日時間をくれ、と言い、翌日にはもう一度働かせてくれ、と頼むような格好になった。

異動するくらいなら辞める、ていうか辞める。というような話になってしまったので、異動に関してはそのまま流れ今の部署にいる。


何か変えねばなるまい、というところで人事だとか不動産だとかへのジョインがすごく動きやすくなり、色んなことをやらせてもらえるようになった。

それがそのままルーティーンの打破につながり、結果としては自身の不満を解消するに至った。

破局話を持ち込んだ交渉のような部分があり、褒められた手ではないと思うが、それでも結果として自分の会社としてのモチベーションも回復したし、パフォーマンスもだいぶあがった。(とおもう)

冒頭に戻ると、

黙ってないで辞めようと思ってる理由は相談した方がいいよ

というのは、僕の話でいうところの不満の解消をもたらしたよ、というところである。

ちゃんとコミュニケーションさえとれていれば、こんなタイミングではなく事前にもう少しずつ待遇改善の話もできただろうし、上司ほか困らせることもなかっただろうなと思う。

全てで三日間くらいのほんと短いスパンで終わったから、大事にはならなかったけど、実際話が拡がったら引き際がわかんなくなって辞めざるを得なくなってたかもしれない。

というような、辞め際の忘備録。