お座敷一間

上京してきてX年目の社会人が、少しずつ手の届く自分の一間を広げていきたいブログ

【洋画】ティファニーで朝食を

二転三転する人間模様
愛憎の皮肉のブーメラン
人間の恋愛を描いたものとしてすごくよかったなとおもった

前半は本当にクズ人間ばっかりで、どうなることかとおもったけれど。

君の名が何だろうと、君は臆病だ。人生を真っ向から受け止める勇気がない。人が生きてることを認めない。愛さえも。人は愛し合うんだよ。お互いのものになるんだ。そうしなきゃ本当の幸せなんてつかめない。きみは自由の気でいても。野性のままに生きていると思っている。それで、かごに入れられることを恐れている。でも、ね、もうきみは、そういう檻に入っている。自分で作った檻の中にいる。その檻はテキサスでも南米でもついて回る。 自分からは逃げられないからね。-http://s.ameblo.jp/audrey-beautytips/entry-11098787037.html

私は誰のものにもなりたくない、私の自由は私のものよ!とかんしゃくをおこすホリーに、バージャックが言い放つセリフ。

もうここが全ての要点ですよね。

元夫を捨てることも、バージャックを捨てることも、ホセに捨てられることも。

相愛だったはずの恋愛関係が一瞬で片思いに切り替わり、次々と手放されていく人間関係の中で。

お互いを所有しあうという檻を肯定することこそが愛だと言うバージャック。


自分という檻を抜け出すためには、より大きな檻で自分を囲ってもらうしかない。

それが他者であり、契約であり、所有であり、愛であると。


お互いを所有しない関係は、片方が心変わりするだけであっさり終わってしまう。

昨日はあれだけ仲良くしていても、次の日にはあなたはもういいの。になってしまう。


最後、名無しの猫を探しに行くシーン。

雨のシーンはいいもの。


愛情が所有であるなら、友情は一体なんだろう。親子は?師弟は?

それなりにどんな関係でも、何か条件となるものがあるのかな。