鑑定士と顔のない依頼
第一所感はあまり好きじゃないな、と思った。
腑に落ちないバッドエンドで、救いのない感じだったから。
どんでん返しというには大味すぎて、仕掛けに至るプロセスがだいぶ謎だとおもう。
オークションの相棒がさりげなくなんども絵を認めてくれなかったことを引き合いにだしてたとか、機械工も贋作の中にも本物がとかなんからしいこといってるし、読めなくはないっちゃそうなんだけど。たとえ読みきってもつまんないなとおもう。推理が好きだとハマるのかな。
その人の家の資産が莫大にあるとして、その隠し倉庫の場所を知りたいとして、果たしてどれだけの人が少なくとも機械工と美人局の人生の何年かを買い取って、デカイ家を借りて家具やらなんやらを置いてやって、その査定を発注してどうのこうの…というプロセスを踏もうと思うのか?
そこがなんとなくリアルじゃないから、ピンとこないなとおもう。
いや、人間何するかわからんですぜといわれたらそうなんだけど。
そうなんだけど、自分の人生とあまりに遠い物語だなと思ってしまう。
上流の人はこんな暮らしをするのか、とか、料理皿を乗せる用の皿があるんだなーとか、手袋用の棚笑うよなとか、面白いなってのはあったけど。
そんな手の込んだドッキリみたいなこと、ワザワザするのかね?
脛傷ものだから通報しないだろってんなら、強盗でも大してかわらんやろ…相当金もせびってたし…
うーん…