お座敷一間

上京してきてX年目の社会人が、少しずつ手の届く自分の一間を広げていきたいブログ

【洋画】12人の怒れる男

陪審員制度をテーマにした白黒映画。

日本に陪審員制度がくる前に見とくべきだったんだろう。

 

12人の陪審員が一堂に集められ、裁判を傍聴して判決を下すというだけの話。

カメラワークもくそもないし、対象となる犯罪者もでてこないのに、話が二転三転する。

 

一人の男性がいろんな可能性を示唆するだけで、

少しずつ11人の意見が変わっていく。

 

淡々と新たな事実が出てくる。

本当に小さな事実。

 

犯罪が起こった時に叫んだのは女性だったか?男性だったか?

部屋の間取りの廊下は何メートルだったか?

アパートがある高架のを通った電車は何秒かけてとおりすぎたか?

バタフライナイフは順手でもつか逆手で持つか?

 

こんなレベルの話がたくさん積み重なっていく。

人の意見が変わるとか、陪審員制度すごいとか、そういう話ではなく、ただただ事実を積み上げていくその検証するプロセス。

 

ここにすごみをかんじた。

 

こういう語りができるようになりたい。